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カバノキ科 カバノキ属

カバ(樺)


ダケカンバ(岳樺) Betula ermanii
ウダイカンバ(鵜松明樺) Betula maximowicziana

木材画像

柾目

■ 分布(産地)

北海道〜本州(中部以北)の山地に生育する落葉高木。

■ 材質、木材利用

比重:0.65〜0.69
緻密でやや硬い。年輪は不明瞭な散孔材。心材は赤みがかった褐色で辺材は白色に近い。マカバ(真樺)と呼ばれる材のほうが赤みが強い。
粘りがあって加工性はよく、強度もあるので脚物にも適する。

■ メモ

英語で言うBirch(バーチ)もカバノキ科の樹木。日本でカバと言うとマカバ(マカンバ)の場合が多いようで、これ以外にダケカンバ、シラカバ(シラカンバ)などと呼ばれる樹種の木材があります。
ところがこれらの樹種を樹木図鑑で調べてみると、植物学の分野では少々呼び方が異なるようで、ちょっと混乱してしまいます。
木材のくくりの中では「マカバ」=「ウダイカンバ」で「ダケカンバ」は別種とされているようです。
一方、植物学の分類では「マカバ」は「ダケカンバ」の亜種とされています。つまり「マカバ」≒「ダケカンバ」であって「ウダイカンバ」は別種。
このどちらが正解と言うわけではなく、それぞれの分野で最も都合の良いように呼び名がついたと言うことでしょうね。