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マメ科 シタン属

カリン(花梨)(インドシタン、パドゥーク)

Pterocarpus indicus

木材画像

柾目

■ 分布(産地)

インドシナ半島(タイ、ミャンマーなど)を中心とする東南アジア産の常緑高木。日本では石垣島に産する。

■ 材質、木材利用

比重:0.8前後
心材と辺材は明瞭で、心材は赤褐色〜黄褐色で辺材は淡い黄褐色。
同属のシタン(紫檀)と同様に心材はとても硬く加工はやや難しいが、波打ったような杢や辺材に近い部分では瘤杢が出ることもあり、塗装によって更に美しい仕上がりとなる。

■ メモ

カリンは美味しい果実のなる樹木とよく混同されますが、実は全くの別物です(斯く言う私も最初は混同してました...)。
木材として出回っているカリンはマメ科シタン属の樹木であって、果実のカリンはバラ科ボケ属と全く別の樹木になります。

さて、カリンをはじめシタン、コクタンなど東南アジア産の木材は総称して唐木と呼ばれます。唐木といわれるぐらいなので、日本産の樹木図鑑には載っていないだろうと思っていましたが、日本でも石垣島に自生しているようで図鑑にも解説がありました。
カリンの植物学上の標準和名は「ヤエヤマシタン」。ちなみに産地のミャンマーでの呼び名がパドゥーク(Padoauk)です。