Chamaecyparis obtusa
柾目(心〜辺材)
樹形(黄葉)
国内では本州、四国、九州に産する落葉高木。また朝鮮、中国にも自生する。
比重:0.65前後
心材と辺材は明瞭で、心材が赤褐色、辺材は淡黄褐色。環孔材。
重い材料で乾燥には十分な時間を要し、不十分であると狂いを生じやすい。
しかし年輪は明瞭でとても美しく、また加工性も良い。
ケヤキは日本人にはとても馴染み深い樹木と言えるでしょう。
国産の広葉樹材の中では優良な材として重用されており、神社やお寺などでは立派なケヤキを用いた建物を多く見ることができます。
また街中では公園やケヤキ並木として植栽され、天に向かってぐんと枝を伸ばす姿は私たちの目を魅了するものです。
材もとても美しく、落ち着いた褐色の木肌にはっきりと浮かび上がる木目はとても存在感のあるものです。
ケヤキ独特の香りも私には忘れられない存在です。木工を習っていた頃、一緒に受講されていた方がケヤキを使っていたのですが、いつも機械室に入ると人影を見る前に、お香に似たケヤキの香りでその方が作業されていることに気づいたものです。